前回は、何かと重たい話でした。今回は、現在進行形なのでまとまりのない話になるかと思います。たぶん、変わってることも出てくるかと思いますが、お暇があれば読んでみてください。
地方創生への挑戦
コンテストなどを通じて、面白日本庭園を提案しようと画策していましたが、さほど手応えを感じることが出来ませんでした。前回書けていない理由をあげると、コンテストからメジャーデビューの道がもう閉ざされていること。もう一つは、すでに評価されている人がいいポジションを確保しているため順番待ちになる事です。狭い業界で新陳代謝もほぼありません。面白提案があったとしても、中々通らないものです。他の人が作った遊び場(コンテストやジャンヌ)なんだから後から出てきたぽっとでが好き勝手は出来ません。その場のルールを守らないと駄目なのです。何かを変えたいなら、順番待ちをして数十年後に自分の番になってからルールを書き換えるしかない。ですが、順番待ちするには時間がかかりすぎるので、他のルートを探すことにしました。
そこで考えたのは、「地方創生」の領域です。先のないコンテストで作品作るぐらいなら、地元の人に喜んでもらった方がいい。喜んでもらいた人は、目の前にいます。コンテストに注いでいたリソースを地元に振り分けることにしました。自前開催イベント「遊ぶ庭の展覧会」や中川造園として幹線道路沿いにモデルガーデンを作って、庭を活用した新しいライフスタイルの提案をしています。
それ以前は、庭でキャンプとか馬鹿じゃないって感じでしたが、形にしてからの提案だと結構伝わるようになってきました。やはり、庭だから実物を見て体験しないと伝わらないと実感です。
展示会だけでは限界もあるので、次に考えたことは、ビジネスで実際に販売して広げていくことです。
スタートアップへの挑戦
そんなこんなを妄想している間に、地元でスタータップのイベントの開催を発見します。無料だったので見学気分で申し込んで、ノリで妄想していることを話したら、いつの間にかチームリーダーになって、イベントで優勝しました。(優勝しなければ妄想に留めておくことが出来たはずです。思えば、ここが人生の分かれ道だったのか。)
そのとき提案していたのが外遊びの達人に活躍していただいて、日本の野外文化を盛り上げる!って内容でした。
この後、NーLAPと呼ばれる後継のイベントにも強制参加を命じられ、前回のイベントをベースに「ニワキット」の事業構想を練り上げます。最後は、市長などの方々の前でプレゼンをしましたよ。
そして、「ニワキット」を実現させる!そう心に誓った自分は、活動を開始します。その際に、長浜スケダチプロジェクトに協力いただきました。方向性の違いにより途中解散してしまい、記事に残っていないのでこちらから内容の一端が伝わるかと思います。その後も、悪戦苦闘を重ねる中で色々な人に意見を聞くことになりましたが、どうもそのまま販売しても失敗しそうです。
早々に誓いは明後日の方向へ!
ビジネス領域での自分の限界
ニワカケルが目指す未来は、今の常識とはかなりかけ離れたものです。庭にDIYやキャンプを持ち込むだけの話じゃなかったりします。脱消費社会やシンギュラリティー後の社会を見据えた壮大な妄想があったりします。
今(2023年1月)京都大学の山内裕教授が開催しているKyoto Creative Assemblageの第一期生として通っていますが、そこで、イノベーションやアート思考、スペキュラティブデザインなどを習っています。自分の取組みや考えを振り返ってみると、ほぼ、スペキュラティブデザインやアート思考の人に近いのか??
すぺky??なんじゃそりゃ⁉⁉⁉
自分も詳しいことはわかりませんが、通常のデザイン思考であれば何らかの課題を解決した未来を提案しますが、「こんな未来があったらどうでしょ」と提案するのがスペキュラティブデザインだそうです。今とは全く別の未来を提案するそうです。アート思考も、現在の枠組みを否定し新しい枠組みを提示する事みたいです。自分は、自分起点の現実的な話なので難しいことは一切ないつもりなのですが、マーケティングを習得している人から見ると、かなり異端みたいです。
庭で遊ぶなんて非常識なんです。便利快適な環境で安心安全に過ごすのが現代人の常識です。常識というかセオリーを大事にしないといけない通常のビジネス的なアプローチは、自分では無理なんだと悟りました。
大事なのはロマンなんだよ。
ロマンの世界は、安心安全で便利快適な世界じゃない。ロマンの世界は、危険で不便で不快な冒険の世界なんです。
ロマンを求めて駆け出そう
ロマンって子どもじゃないんだから大人になれって言われました。いや、子どもでいいんです。憧れを追うことを諦めた人を大人と呼ぶのなら、子どもで十分です。夢を追うことを忘れてスマホを触ってるぐらいなら、庭ででっかい肉を焼きましょう。子どもと一緒に秘密の隠れ家を作りましょう。聞き分けのいい大人になる必要はありません。そんなのは仕事だけで十分。
失敗や怪我もする。たまには無計画で雑なことでもいい。何度でもやり直せばいい。常識や正解や効率なんて、部屋の中に置いてくればいい。俺たちは自由に生きる。だから庭で冒険するんだ。
こんなことばっかり言ってても、どうにもなりません。だから、ニワカケルを立ち上げました。
ニワカケルへ
ニワカケルは、新しい庭の楽しみ方など面白情報をお届けいたします。ワクワクする事や馬鹿なことに挑戦します。
見ていただくと、「お前はプロだから出来ることじゃねぇか!」「やってみたいけどどうやったらできるんだろう」って事も色々と出てくるかと思います。
そんな時に、お手伝いさせていただけるように「ニワキット」を販売する予定です。。庭造りって簡単なようでいて、初めてだとわからないことだらけです。そこを、ぎゅぎゅーっとノウハウ詰め込んだキットとして販売いたします。基本は、自分で作れる人は、自分で作って下さい。でも、時間がなかったり道具が足りなかったりします。そんな時、ニワキットを利用してみてください。活動にお金が出ていくだけなので、買って応援していただけるのも大歓迎です。
募集
好き勝手しているニワカケルは、一緒に活動していただける方を募集しています。一緒に企画考えていただける方、ニワキットの企画製造販売していただける企業の方、一緒に遊んでいただける方など気になった人は、是非お気軽にご連絡ください。社員として働きたいという方は、中川造園からご応募ください。